香港デモの理由を【最低限の文字数】で分かりやすく簡単に説明します

香港デモの理由を【最低限の文字数】で分かりやすく簡単に説明します

『香港のデモが続いているけど、香港人は何でデモをするの?』

『調べても難しい。誰かもっと分かりやすく簡単に説明して』

といった疑問があると思います。最低限の情報量で、分かりやすく簡単に香港デモの理由を説明します。

Q.香港人がデモをする理由は?

A.きっかけは逃亡犯条例が改正されようとしたから

現在の逃亡犯条例とは、香港以外の国で罪を犯し、香港に逃げ込んだ容疑者を、協定を結んだ特定の国の要請にだけ応じて引き渡すことができる条例です。何も問題がないように思えます。ですが、この条例にはある一文がキーとなっています。それが

『香港以外の中国には適用しない』→『中国の要請には応じない』という一文です。

つまり香港は中国に犯罪の容疑者を引き渡さないということです。

逃亡犯条例の改正の動きは、この『 香港以外の中国には適用しない』 という一文を削除することが目的でした。

「全然問題ないじゃないか」「むしろイイよね」と思った人。もう少し読んでみるとデモが起きる理由が分かります。

Q.逃亡犯条例が改正されたらどうなるの?

A.中国政府による干渉・圧力が強まります

  • 事件の容疑者を中国が要請すれば簡単に引き渡しできるようになる。
  • 中国は容疑者の資産凍結や差押を香港政府に要請することができる。

具体的には上記の通りです。特に犯罪などを行わなければ何も問題がないように思われます。しかし、そこは中国。完全なトップダウンの国です。

もし逃亡犯条例が改正されてしまうと、例えば中国に不都合な香港人には、適当な罪を提起し(人間は誰しも軽い法律違反などを自覚せずに行っている)、正攻法で中国に連れてくることができます。

すると香港人は中国に批判的な言動や行動をすると、罪を提起され中国本土に送られるのではないか?中国共産党にロックオンされたら誰でも連行されてしまうのではないか?という不安が広がります。

こうして圧力を強め、中国による中国の為の香港を作り上げていくことは想像に容易いです。

現在、逃亡犯条例の改正案は完全に棄却されましたが、実際に下記のようなケースが発生しています。

近年、中国共産党に不都合な本を扱っていた香港の書店関係者らの失踪が相次いでいます。また、中国政府に批判的な外国人の香港での就労ビザを認めないなど、香港への中国統治が強まっています。

Q.香港って結局何なの?

A.中国でありながら中国でないのが香港

香港を知るには歴史を知ることが必要

正式名称は中華人民共和国香港特別行政区となり、中国の一部です。1840年に発生したアヘン戦争で中国(清)はイギリスに敗北しました。その後、南京条約を結び、香港がイギリスの植民地になったわけです。

その後、途中、日本による植民地化もありましたが、約150年間イギリスに統治されてきました。

そして1997年、香港はイギリスから中国へ返還されたのです。中国へ返還されるときに条件として『一国二制度』という法律が香港に与えられました。この『一国二制度』という法律が香港を知るキーワードになります。

一国二制度とは?

イギリスの植民地だった香港は1997年に中国に返還されました。ですが、いきなり中国による統治が行われるというわけではなく、『香港返還後50年間政治体制を変更しない』という約束を中国はしたのです。このおかげで現在まで中国という国に含まれながら、香港は独自の高度な自治権を持ち、中国共産党に管理されない『自由』を持っているのです。

このように近代で何度も植民地化されている香港は、中国と異なり独自の文化形成を育んでいきました。

例えば

  • 中国ではGメールが使えないが香港では使える
  • 中国はInstagram・Facebook・Twitterが使えないが香港では使える
  • 中国人はトイレを汚く使うが、香港人は綺麗(賛否アリ)
  • 中国人は電車内で飲食するが、香港人はしない(賛否アリ)
  • 中国では言論規制などがあるが、香港では自由な意見を表現できる


そして香港人は、以下のように考えています。

  • 自分を中国人ではなく香港人だと思っている
  • 中国が嫌い
  • イギリスの統治時代が中国より良かった
  • 西欧の文化の影響を強く受けている

Q.なぜ香港のデモ参加者は10代・20代の学生が多い?

A.香港の学生の未来が暗いから

香港の学生が抗議デモする根幹の部分はココです。

Q.学生はなぜ勉強する?

A.自分の未来を明るいものにする為

香港の現実→中国共産党に支配されつつある香港では、その未来が見えない

過去にTVニュースで香港デモに参加している学生が日本の記者にこう言っていました。

”日本では安心した輝く未来を手に入れる為に必死で勉強するだろう?それが普通だと思うよ。でも香港ではどれだけ勉強しようとも未来は暗闇のままなんだ

世界でもトップレベルの学力を有する香港。その学生たちが未来を嘆いているのです。

香港が中国に統治されると、民間の企業なども中国共産党の息がかかることになるでしょう。実際に現在の中国、企業・市・学校・病院など全てそうです。そうなると、親中派のみが優遇される環境となり基本的に中国が嫌いな香港人は、様々な場面で不利益を受けることは想像に容易いです。

エネルギーのある若い学生は自分たちの力・民意で、中国共産党に搾取されない未来を切り開こうとデモを行っているわけです。

最後に筆者の気持ちとしては

中国と香港。私たちは今、歴史が変わる瞬間に立ち会っていると思います。

中国と香港が手を取り合うことは今後も難しいと思えます。香港は抵抗を続けながらも中国に飲み込まれるでしょう。残酷ですが歴史とはそうゆうものだと思います。中国自体も歴史の多くで苦渋をたくさん飲んできています。

ですが今はアメリカに並ぶ世界トップの国です。それは事実です。やり方がどうであれ、国というのは、どの国も自己都合だと思います。アメリカも日本も韓国もヨーロッパの国々も。

これ以上のデモは香港学生側が消耗していくだけになると思います。海外メディアに取り上げられるのが目的なら、もう十分すぎるほどです。なので、これ以上死者を増やさない為にも、デモは中止してもらいたいのが筆者の気持ちです。絶対に中国が折れることはないので。

今回の記事では、以前から注目していた香港デモを簡単に説明させてもらいました。 デリケートな問題ですので、もし訂正などあれば、ご連絡いただけると幸いです。

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