11月24日に行われた区議会選挙で民主派と親中派が争った結果、民主派が議席の8割を確保する大勝利を収めましたね。
区議会選挙で民主派が大勝利!!
18の区議会に関して、今までは親中派が大多数の議席を持っていましたが、今回は民主派が大きく議席を確保しました。
つまり香港デモ隊側=民主派が政治の舞台で、香港政府に勝ったのです。ただ勝ったと言っても少しだけ・・ になります。これはデモシストの民主化運動の本当に小さな一歩であり、これからが勝負です。
Q.香港の区議会議員って何?強いの?
A.強くはないです。
というのも今回香港民主化側が勝った区議会議員の持つ権限はあまり大きくないんです。権限はバスの路線管理とかゴミ収集の管理とか、プールの管理とか‥市民生活に影響している部分、ちょっとめんどくさそうな部分の管理といったところですね。
『あそこの道、陥没してるぞ!業者手配して直そう!』みたいな生活に直結してる仕事が多いみたいです。
区議会とはまさに区。香港を18の区域に分け、その区域の生活に関するリーダーといった感じです。以下の画像は香港の区議会18区の場所になります。

権力の小さい区議会議員ですが、今後の可能性は秘めています。というのも香港のトップ行政長官の選出や立法会議員の選出などに一定の効力があるからです。
立法会議員の選出に効果あり
区議会議員だけの直接選挙で立法会議員を5名だけ選出できます。
区議会がサブ議会だとしたら立法会はメイン議会です。そしてこのメイン議会、立法議会の定員は70名で35名が国民による直接選挙、30名が政府による間接選挙、残り5名が区議会議員が選出します。
立法会議員は法律を改定・制定したり、国のあり方について大きな権限を持っていますので、その選出を定員70名のうち5名を選べるのはかなり大きいのではないでしょうか。

香港トップの行政長官の選出に効果あり
簡単に言うと1200名の選挙委員会が、投票でトップの行政長官を選びます。なので、その選挙委員会が誰なのか?が、とても重要になってきます。そして1200名の選挙委員会のうち、実は117人は区議会議員から選ばれます。10分の1以下の数字ですが、香港のトップを選べる選挙に参加することができます。
現状は民主化運動側にはまだまだ壁がある
現実にはまだまだ民主派が求める完全な民主化を期待するのは難しいです。区議会選挙で大勝はしましたが、彼らの求める5大要求などは全然解決されていません。
今後は勢いにのり、政治の舞台で、さらに声を強めていくことが想像されますが、それを香港政府がどう対応するのかで情勢は変わっていくと思います。
記事は終わりです。