ホテル業界に新卒で入社したけど早速辞めたい人へ
せっかく大学を卒業してホテル業界に入社したのに思ってた世界とちがった。ぶっちゃけ不満しかなくて早く辞めたい。でも新卒カード使っちゃったし、どうすればいいんだ。
君の疑問にお答えしよう。
本記事の内容
・新卒でホテル業界を辞めても被ダメ0。むしろパワーアップ
・新卒でホテル業界を辞めたい人に、現役ホテルマンからのアドバイス
・あと1年は続けてみる...というのは決断から逃げてるだけ
会社は別に神様でもなんでもない。嫌なら切ればいいだけだ。嫌な会社と自分を繋げているだけで自分の人生が委縮するならさっさと辞めるべきだ。ほとんどの人は死ぬまでに一度は会社を辞めているし、ホテル業界ならなおさら離職率が高い。
ということで今回は新卒でホテル業界に入社したけど既に辞めたがっている人に『答え』を見つけるポイントを解説していく。
新卒でホテル業界を辞めても被ダメ0。むしろパワーアップ

新卒3年以内でホテル業界を辞める人は、なんと脅威の50%越え。なのでホテルを辞めるなんて普通の話であって深く考えなくてもいい。むしろ新卒の若さで辞めることは、辞める年齢のタイミングとしては最高だ。中年になってからの転職は難易度上がる。
新卒ホテルマンがホテル業界を去る理由
それでは新卒カードでせっかく入社したのに、なぜこんなにも離職率が高いのか。その理由は様々考えられるが、私が経験したものでは下記のようなものが挙げられると思う。
・給料が安くて休みが少ない
・夜勤や日勤で身体がもたない
・拘束時間が長い
・接客にストレスがたまる
・自分より学歴の低い先輩が格上
だいたいこのあたりが理由として出てくる。ホテル業界あるあるで、だからこそ離職率はワーストなわけだ。今後もこの風潮は変わらないだろう。何十年経っても変わらないのだから。辞めるための条件がたくさん揃っている。そりゃ辞めたくなる。私は過去にホテルマンとして楽しく働いていたが、当然全ての人がそういうわけではなかった。実際に多くの人が辞めていっていた。合う合わないはあると思うが、合わないなら辞めればOKだ。一人ひとり理由はあると思うが、「この会社、自分に合わない辞める」これで問題なしだ。
合わない会社で働いていても、それは自分を会社に合わせるまで絶対に合わない。会社側から労働者に寄り添ってくることはほぼ無いと言っていい。あっても微々たる賃金のUPくらいだろう。
そして合わないって思った時点で、労働意欲は下がってしまう。
将来性を感じずに働くのは辛いし、本来なら積極的に働くことで何かしらのスキルが身についたりするものだが、そういったチャンスも失ってしまう。 どうせ働くなら労働対価に見合った充分な賃金を得るか、自分が成長できる環境の仕事をするべきだ。そうでないなら、その会社にいても人生辛いだけだと思う。
私が前職のリゾート型ホテルを辞めた理由【体験談】
理由は『理想の自分の姿ではなかった』からだ。
正直にいうと私も悪かったのだが、やる気がなかった。適当に仕事はしていたが、積極的に仕事はしていなかった。

ダラダラ働いても特に何も言われず、まわりの同僚もそんな人が多くて、おしゃべりばかりしていていた。
しかし「20代の若い時期にもっとバリバリ働かないでいいのか?こんなところで一生骨をうずめていいのか?絶対それだけはダメだ」と自問自答していた。
そう思ってはいるものの、毎月給料は振り込まれるので、安月給ではあったが楽だった。ある意味一種の思考停止状態で『適当に働く』『適当な給料をもらう』『適当に遊ぶ』の繰り返しだった。
しかし、このままこの会社にいても「自分の理想とする姿じゃない。このままじゃ私は終わりだ」と感じ、会社を辞めたら人手に困るだろうなと思いながらも、自分の人生のために退職を決意した。
その後はIT業界に転職し給料も大幅上昇。リモートワークで居心地良く働いている。また、世間で言う副業と呼ばれる趣味をこなし、今では月40万ほどの別収入を得ている。副業で得た収入は全てインデックス投資にぶち込み、後10年もかからないうちに働かずに暮らすことができると思う。税金に関する知識も身に付いた。ホテルで夜勤をしながら朝昼夜とフロントに立ち続けて接客してたことろと比べるとまるで真逆だ。しかし、これは個人の決断次第で誰でも再現可能であると私は思う。
会社を辞めると体力と精神がパワーアップ
「新卒カードでせっかく入社した会社を辞めるなんてもったいない」こんなことを言う人もいるが無視してOK。何がもったいないのか。いたくない会社にいて、そのまま地獄を味わい続け、人生の3分の1をずっと嫌な仕事で過ごしていくことが羨ましがられることなのか。ナンセンスだ。人生は長い。新卒のあなたの人生はもっと長い。切り替えは何度でもできるし、それは早ければ早いほうがメリットが多い。
新卒の人は経験ないと思うが、会社を辞めた瞬間はとても気持ちがいい。それはもうセロトニンがトバトバ出まくって人生の幸せを噛みしめることができる。今まで悩んでいたことなんて一気に無くなって精神が復活・体力も増進して体中にエナジーがみなぎってパワーアップする。
想像してほしい。明日から仕事に行かなくていいなら...最高じゃないか?
しょせんはただの「仕事」
『仕事が命!』『仕事してない奴とかありえない!』とか『仕事をもっと頑張れ!』とかよく聞くフレーズだが、最近の時代に合わないし、これはただの洗脳であると思う。もし十分なお金があれば仕事をしない人が多いだろうし、仮に仕事をしても自分で会社経営したり、ちょっと社会と関わりを持つだけ...みたいな感じになると思う。結局はお金のためであって、仕事ってそれ以下でも以上でも無いわけだ。お金は人生の為だ。その人生の為のお金 = 仕事が逆に人生に悪影響を与えているなら、悪影響を与えない仕事に転職するほうが合理的だと思う。
-余談-
最近話題の『21世紀の人類のための21の思考』という本を読んだ。この本はあの有名な『サピエンス全史』『ホモ・デウス』の著者ユヴァル・ノア・ハラリ氏が書いたものである。
ざっくり分けると『サピエンス全史』が過去。『ホモ・デウス』が遠い未来の話。そして、この『21世紀~21の思考』は近未来について世界情勢がどうなるかを書いている。
その中で仕事というものは今後無くなっていくことが確実だと言われている。理由はAI。過去の産業革命では半分オートで車など作れるようになり、余った労働者はレジ打ちや様々なサービス業に鞍替え可能だったが、AIによって仕事を奪われた人は行く先が無い。過去の産業革命とはレベルが違う規模で労働の概念が変わるわけだ。
その中で生まれるのは、必要とされなくなった人々。人間は進化し続けており、今後は淘汰の時代に入る。対応できない人は格差と不満に苦しむ。変化できずに古い価値観や『周りも一緒だから大丈夫』みたいな考えでいると、終わる時代が来たわけだ。
つまり何が言いたいかというと、こんな時代が来るわけだ。しょせんはただの仕事なんだ。
退職してもお金が貰える制度
辞めてもお金が貰える制度が日本にはある。2年間のうちに1年分、ちゃんと働いていれば失業保険が貰える。人によって額は多少変わってくるが、だいたい14万前後が何もしないでも貰える。基本は3ヵ月間貰えるわけだが、職業訓練校などに通えば、通っている期間中もずっと貰える。訓練校によって様々だが、3ヵ月~2年など色々あって資格も取れる。日本はこういうところシッカリしているので、利用できる制度は利用すべきだと思う。
新卒でホテル業界を辞めたい人に、現役ホテルマンからのアドバイス

一応、私は副業しながら現役で働いていて何度か転職したので、そのときにやっておいて良かった行動を紹介する。
会社を辞めるときにしておくべきこと
- その①:転職サイトにとりあえず登録
- その②:自分の力で少しでも稼ぐ方法を考える
- その③:辞めたあとの予定を少し作る
別に何も考えずにニートしてもいいと思うが、できれば何かしておいたほうがいいと思う。経験者は語る。
その①:転職サイトにとりあえず登録
情報が入ってこなくなるのは良くないので、とりあえず登録だけしておこう。登録して、履歴書などもオンライン上で公開しておくと、まれに自分が理想とするような会社からオファーが来る時がある。受かるかどうかは別として、そういったチャンスを逃さない為にも登録だけは必須だと思う。新卒の若い年齢ならさらにチャンス倍増だ。気になる職業をチェックしておけば、若さに可能性を感じた優良企業がオファーしてくることもある。
転職情報をたまに眺めているだけでも、求人情報だけでなんとなく「これ、いつも求人だしてるな...」とかブラック企業センサーが自然と養われる。
なので、辞めるときには、とりあえず転職サイトに登録。これが正解だ。
その②:自分の力で少しでも稼ぐ方法を考える
これは否定する人もいるかもしれないが、結果的にやっておいて良かったと私は思う。現在、私はホテルで働きながらクラウドテックという企業と個人で働きたい人を繋げるサイトで、お仕事をもらって稼いでいる。仕事内容は翻訳、ライター、動画編集などです。
あっそ。もともとスキルがあったんでしょ?
スキルなんて無かったぞ。ただのパンピーがコツコツ勉強しただけだ。
少しでも自分の力だけでお金を稼ぐことができると圧倒的に人生の難易度が下がるので、嫌な仕事を妥協して選ぶことも無くなる。さらに圧倒的に自己成長に繋がるので、視野も広がり能力は高くなる。能力が高くなると、選べる仕事の範囲も広がるわけだ。
その③:辞めたあとの予定を少し作る
辞めたあとにダラダラするのも一つの方法だが、何かしらの予定や目標を少しだけ作っておくと有意義な時間を過ごせる。
私の場合は3つあった。
①転職サイトに登録
②海外旅行に行く
③副業を視野に自分だけで稼いでみる
こんな感じで、何かしらの予定や目標を作っておくといい。もちろん「新作のゲームをクリアする」とか「ルービックキューブを完成できるようにする」とかでもいいと思う。
要は1つでも何か自分で決めて、それを達成するということを経験するのが大切だということだ。
ダラダラとニートしてもいいがニート中でも1つの軸を持っておくと人間劣化しない。
補足:あと1年は続けてみる...というのは決断から逃げてるだけ
よくある話だが「あと1年は続けてみる…」とか言う人。これって意味があるのか?1年は長い。1年後に辞める前提で働くって、その期間すごくチャンスを逃していると思う。辞める決断は確かに勇気がいるが、結局はその決断から逃げてるだけだ。
もう一度言うが、1年って...すごく長いと思う。
例えば1年、アメリカにでもワーホリに行けばTOEICの点数がかなり伸びるわけだ。今後は日本から世界で仕事することも視野に入れていかなければいけない時代だ。英語ができれば他の人よりも海外の仕事を取りやすくなるし、そのスキルで海外ニュースも見れて視野も広がる。
または有料の映像編集ソフトを購入して1年も勉強すればけっこうなレベルになる。1年もあれば自分の人生を大きく変えることもできる。
その1年をどう使うかで人生は大きく変わる。なのに「辞めたいけど、1年はとりあえず続ける」...成り行き任せというか消極的というか、自分の人生なので『決断』はシッカリしたほうがいい。
とにかく惰性で働く1年は無駄だ。
結論:主体的に動こう

辞めるにしても辞めないにしても主体的に自分で動くことが大切だ。
それでもまだ迷うなら以下の方法があなたの迷いをどちらか決めるかもしれない。
その①:新しい価値観にふれる
会社で働いていると、基本的にそこのコミュニティが人生のメインとなってしまう。そうすると新しい風や価値観が入ってきにくく視野が狭くなりがちになる。こういったのを打破するために、ネットを使ってイベントやオフ会に参加して新しい人と出会ってみるといいと思う。素敵な出会いがあり、いい刺激を受けることができるかもしれない。ただの出会い系のような低俗な場所に行っても流されるだけだから、そういう場所には行くな。それこそ時間の無駄だ。
その②:興味のあることを勉強をしてみる
好きな分野の勉強を何でもいいからしてみよう。英語でもいいし、簿記でもいいし、アプリゲーム作成でもいいと思う。英語がちょっと使えるようになれば、武器になるし、簡単なアプリのゲームを作ってみれば、ゲーム会社に就職という道も開拓できるかもしれない。くすぶっていても、もったいないので、とりあえずは「限りなく小さな最初の第一歩」でもいいので、自ら動いてみよう。会社を辞めるときは勇気がいることだが、別に生死に関わることでもない。みんな辞めて転職してるが誰も死んでない。確かに不安はあるかもしれないが、すぐに幸せな気持ちに変わるので、「なんくるないさ」で、自分の人生を大切にしていこう。
注目記事:ホテルマンから在宅ライターへ栄転した話
ホテルマンから次世代ITエンジニアへ

Life is Work. Work is Life.
時代の流れは間違いなくAIやITです。といってもその歴史はまだまだ浅い。
パソコンが幅広く普及しだしたのも、ここ20年ほどです。その中でさまざまなオンラインビジネスが展開されてきましたが、それもまだ数年の出来事です。YoutubeやTikTokが普及して動画編集が仕事として一般化したのも、実はここ1、2年のことなんです。
何が言いたいかというと、IT業界なら未経験からでも追いつけるんです。
「ITって難しそう」と思うのはよく分かります。それは何が何だか想像できないからです。しかし、最初は何を書いてあるのか分からないイタリア語でも、単語と文法を勉強すれば、それが何か理解できるようになります。同じことです。
また、ITスキルを身に着けると世の中がよく見えてきます。なぜなら現代はIT中心で回っているからです。
私もIT業界の端くれですが、ぜひアナタもこちら側に来ていただきたいと強く思います。なぜならメリットがたくさんあるからです。
私が転職するときに利用したウズキャリITというエージェントですが、私の理想を叶えてくれたので皆さんにもご紹介します。マイ〇ビやリク〇ビなどの大手と違って、まだまだ小さい規模の会社かもしれませんが、そのぶん一人ひとりに本気で時間を割いてくれます。
大きな病院で健康診断した経験がある方は分かるかもしれませんが、順番待ちの患者が多すぎると、どうしても流れ作業の診察になりがちです。大手のエージェントも同じだと私は考えています。だからこそITの枠だけに特化した、このエージェントをおすすめします。
1分で質問に答え、あとは電話を待つだけです。それだけで今の沼のような職場環境から「南国のビーチでPCカタカタ...」といった未来を実現できるかもしれません。私もまだ夢半ばですが、スタートは切れました。
チャンスは行動を起こしたものにだけ訪れます。まずは限りなく小さな第一歩、踏み出してみませんか。